駐日米国大使トーマス・S・フォーリー (1997〜2001)略歴

 トーマス・S・フォーリー駐日米国大使は、2001年4月1日、日本での任務を終え、米国へ帰国した。ワシントンD.C.へ戻るとエーキン・ガンプ・ストラウス・ハワー&フェルド法律事務所での法律業務を再開し、教育や米国とアジア諸国との関係に関わる様々な仕事を続ける。

 フォーリーは、1997年11月6日、第25代駐日米国大使(戦後第12代)と しての宣誓を行った。11月19日、天皇に信任状を捧呈し、駐日大使としての信任を受けた。

1965年1月から94年12月までの15期30年間、ワシントン州第5選挙区選出下院議員。 第49代下院議長を務めた。

 1987年から下院議長に選ばれた89年6月6日まで、民主党院内総務。1981年から87年までは下院指導部の3番目のポストである副院内総務。また、下院の民主党幹部会と民主党研究会の会長も務めた。

 下院議員時代には、内務・島嶼問題委員会と倫理委員会の委員ならびに農業委員会の委員長を務めた。

 民主党院内総務として、情報特別委員会、予算委員会、イラン武器取引調査特別委員会を担当し、また、下院ジュネーブ軍縮会議オブザーバーチームの委員長を務めた。

 議員引退後は、エーキン・ガンプ・ストラウス・ハワー&フェルド法律事務所のパートナーとして、国際関係分野を担当した。

  ワシントン州日米協会、H・J・ハインツ社、パトリオット・アメリカン・ホスピタリティー・コーポレーション、ドレスナー・RCM・グローバル・インベスターズなど数多くの公的および民間機関の理事の他、戦略国際問題研究所の顧問委員会委員、東西センター理事も務めた。

 現在、外交問題評議会のメンバー。 大使就任前に、クリントン大統領から指名され、対外情報諮問委員会委員長を務めた。

 英国の名誉大英勲章(KBE)、ドイツ連邦共和国功労勲章十字功労小綬章、フランスのレジオン・ドヌール勲章を受章。また、1996年、下院議員としての長年の功労と、日米両国の友好親善および対日理解の増進に寄与した功績により、日本政府から勲一等旭日桐花大綬章を受けた。

 1929年3月6日、ワシントン州スポキャン生まれ。ワシントン大学と同大学法律大学院卒業。夫人はヘザー・ストラーン。