J・トーマス・シーファー駐日米国大使略歴

J. Thomas Schieffer

 ジョン・トーマス(トム)・シーファーは、2005年4月1日、27代目の駐日米国大使として宣誓を行い、4月11日、天皇陛下に信任状を奉呈した。2009年1月15日に離日するまで、日米同盟の強化、貿易の拡大、在日米軍再編の促進などに努めてきた。

 駐日大使就任前には、2001年7月から2005年2月まで駐オーストラリア大使を務めた。キャンベラ在任中には、オーストラリア政府と緊密に協調し、全世界でのテロとの戦いや、アフガニスタンとイラクでの復興努力での協力を深めることに貢献した。また、2004年5月の米豪自由貿易協定(FTA)締結にも深く関与した。

 外交に携わる前、シーファー大使は投資家として、ジョージ・W・ブッシュおよびエドワード・W(ラスティー)・ローズとの共同経営事業に参加。1989年に購入した大リーグ球団テキサス・レンジャーズの球団社長を8年間務め、球団の運営およびテキサス州のアーリントン・ボールパーク建設を統括した。大使はまた、テキサスの政治にも長らく携わってきた。テキサス州議会下院議員を3期務めたほか、数多くの選挙運動にも活発に参加してきた。

 テキサス大学で学士号、国際関係論で修士号を取得、さらに法律を学んだ。1979年、テキサス州の司法試験合格。テキサス州サンアントニオ出身のスザンヌ・シルバーと結婚。1人息子のポールがいる。