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大使

ジョン・V・ルース駐日米国大使

John V. Roos

 オバマ大統領は、ルース大使の指名発表に際し、「日米間のパートナーシップは非常に重要です。私は、優れた判断力と卓越した知性を備え、私の親しい友人・助言者であり、最先端技術に関して民間部門で働いた経験があるだけでなく、公共活動にも深い関心を持つ人物がこの仕事に最もふさわしいと考えました。ルース氏が地域および世界規模での日米関係の強化に貢献できる、と確信しています」と述べている。ルース大使は2009年8月16日に宣誓就任した。

 ルース大使は東京に着任して以来、全国の半数以上の都道府県を訪問し、政府首脳・地方自治体の首長、財界人、報道関係者、学生との関係を構築し、実りある活発な対話を重ねてきた。日米両国が直面する安全保障、経済、世界規模の課題への取り組みのほか、人と人とのつながり、イノベーションと起業家精神、再生可能エネルギー、教育交流、貿易問題などの協力分野を特に重視してきた。さらに国際的な子の奪取に関するハーグ条約の問題でも日本政府と緊密に協力している。2010年8月6日には、米国高官として初めて広島の平和記念式典に出席した。

 駐日米国大使に指名される前は、技術系・生命科学系企業や新たな成長企業を顧客とする米国の大手法律事務所ウィルソン・ソンシニ・グッドリッチ・アンド・ロサティで最高経営責任者を務めた。ソフトウエアと通信の発展からインターネットの時代、バイオテクノロジーの出現、そして現在のクリーン技術と再生可能エネルギーの重視に至るまで、シリコンバレーにさまざまなイノベーションの波が押し寄せる中、同事務所を率いる一翼を担った。

 これまでも公共活動に積極的に関わり、1991年から1999年までカリフォルニア州の教育委員会の委員を務めた。また政治活動にも積極的で、ウォルター・モンデール、ビル・ブラッドレー、ジョン・ケリー各氏の大統領選挙戦を支援、その後オバマ大統領の選挙運動にも参加した。大使就任前にはスタンフォード大学教育学部長の諮問委員会および法科大学院長の諮問会議で委員を務めた。長年にわたるスタンフォード大学でのボランティア活動により、スタンフォード・アソシエイツのメンバーに選ばれた。

 サンフランシスコに育ち、スタンフォード大学をファイベータカッパの一員として優等で卒業した。その後進学したスタンフォード大学法科大学院から1980年に法務博士号を取得し、全米優等法学生会の会員となった。スージー夫人との間に、ロサンゼルス小児病院の新生児集中治療室で看護師を務める娘のローレンと、スタンフォード大学の1年生の息子、デービッドがいる。

(January 2011)