サイエンス・カフェ ― コーヒーを飲みながら天体物理学の話をしよう

 (Creative Commons Image: Matt Biddulph/Blue Bottle Cafe)

(Creative Commons Image: Matt Biddulph/Blue Bottle Cafe)

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に2014年11月4日に掲載された記事の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

  近頃では科学を学ぶのに授業に出る必要はない。ただ近くのカフェに行けばよい。

   世界中の喫茶店のような場所で、誰でも一般の人々が企画する気軽な対話に参加できる。1998年にイギリスとフランスでこの取り組みが始まって以来、「サイエンス・カフェ」の数は、世界中で1100店を超えるまでになった。

   米国の公共テレビ科学番組「NOVA」の広報担当、レイチェル・コノリーによると、米国のサイエンス・カフェは4年間で3倍の380店になった。全米50州のうち49州で開かれている。

   「博物館とか教育施設のような場ではない」とコノリーは言う。「楽しい時間を過ごすけれども、同時に科学的に重要な課題について学び、対話する場である」

   ボランティアがバー、カフェ、レストランあるいは人々が居心地よく感じる場所で科学に関する対話の機会を設け、テーマと会場、そして対話を主導する科学者を選ぶ。2つのウェブサイト、「カフェ・サイエンティフィック」 (Cafe Scientifique)と「サイエンス・カフェ」 (Science Cafes)が、科学に関する対話の企画に必要な情報を無料で提供している。

  「テーマを何にするかは問題でない。科学者にとっては研究していることが注目していることであり、その熱意が参加者に伝わる」と「カフェ・サイエンティフィック」でボランティアをしているアン・グランドは言う。

  科学作家のアイバン・アマトは10月21日、ワシントンのレストラン「Busboys and Poets」で会を企画した。アマトは科学に関する対話を4年間で25回企画しており、それを「好きでする仕事」と表現する。

  アマトがサイエンス・カフェを愛する理由、そしてあなたも大好きになってしまうかもしれない理由は、このビデオを見ればわかる。

Original English version of this article located here.

掲載 2014年12月5日