被災地訪問後のルース大使のビデオメッセージ

2011年3月24日(メッセージの仮翻訳)

 駐日米国大使ジョン・ルースです。この2週間の間、我々の目の前で悲劇が明らかになる中、地震と津波の被害をこの目で確かめるため昨日宮城県を訪れました。その時の印象をお伝えしたいと思います。テレビやニュースで被災地の様子は知っていても、実際の被害は想像を超えるものでした。

 ウィラード米太平洋軍司令官と共に、東北地方の海岸線で初期対応し、復興作業を主導する自衛隊員に会うため仙台に向かいました。友人である日本の皆さんに、米国は日本の要請に沿って、米国は可能なすべての支援をする用意があることを、ウィラード司令官とともにお伝えしたかったのです。良く組織され積極的な救援活動がすでに人々の生活に大きな違いをもたらしているのは明らかでした。通りではがれきの中、人々が片付け作業を進め、電力、通信を復旧させ、助け合う姿が見られました。道は遠くても日本の皆さんは力をあわせて助け合いながら大きく前進してゆくことでしょう。私に同行した軍関係者、援助の専門家も同じように感じています。

 この12日間日本の皆さんは信じがたいほど困難な状況の中で大変な仕事を成し遂げてきました。被災地を訪れて、日本は不屈の精神と実用的な創意工夫で、どの国の場合よりも早くこの悲劇から立ち上がると私は確信しました。お年寄りの方々が私の腕の中で泣かれた時、私はその方々の苦痛を感じるとともに、若者の瞳の中には希望と決意を見ました。土井君という12歳の少年もそのひとりです。米国のささやかな貢献ではありますが、私たちが避難所に届けたおもちゃが子供たちに励ましと喜びと励ましをもたらしたことを誇りに思いました。学校や道路、破壊された海岸のあちこちで、私は信じがたいほどの自然の破壊力を見ました。同時に私はそれよりもさらに力強い人間性が国中に広がっているのを目にしました。私たち皆が状況を理解し、できるところから行動を起こすために、私は今回の訪問で得た印象を、広く共有する所存です。米国は日本がこれまで以上に強い国になる手助けを惜しみません。ありがとうございました。

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