元大リーガーのリプケン氏、野球で日本に笑顔をもたらす

カル・リプケン・ジュニア

 元大リーグ選手でアメリカ野球殿堂入りを果たした「鉄人」カル・リプケン・ジュニア(Cal Ripken, Jr.)氏が国務省のスポーツ特使として来日(11月8日~16日)し東京、大船渡、西宮、京都で野球教室を開催した。今回のリプケン氏の日本訪問には元チームメートでオールスターゲームにも選出されたブレイディ・アンダーソン(Brady Anderson) 氏も同行した。またリプケン氏は広島東洋カープで活躍し、日本プロ野球の「鉄人」として知られる衣笠祥雄氏とも再会した。
 
 リプケン氏一行は東日本大震災で大きな被害を受けた東北の太平洋沿岸部を訪れた。大船渡市で開催した野球教室の後、リプケン氏は「地元の学校に着いた際は、多くを失った子供たちがどんな様子なのか想像できませんでした。しかし、私たちが目にしたのは、日本の多くの人たちが持つ驚くべき精神でした。多くの困難を経験したにもかかわらず、子供たちは野球を楽しみたがっていたのです」と述べた。

 関西では西宮と京都で野球教室を開催した。またリプケン氏が主催するアメリカの少年野球大会に参加した日本チームの代表者や京都市長に会い、さらに第1回女子野球ジャパンカップの試合で始球式を務めた。

 日程を終えたリプケン氏は「今回の訪問の成功は、子供たちに笑顔をもたらせるかどうかにより決まると考えていましたが、たくさんの笑顔を見ることができました。この機会を得られたことを日本のみなさんに感謝します。日本に来ることができて光栄です」と述べた。 (写真一覧リプケン氏のサイト

掲載 2011年11月16日