ルース大使、大分、鹿児島、宮崎を訪問
ルース大使は大分、鹿児島、宮崎の3県を初訪問(1月26~28日)し、各地の学生、自治体の首長、ビジネス関係者らと意見を交換した。
ルース大使は26日、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学を訪れ、是永駿学長と会談。学生との対話集会では日米関係について語り、学生からの質問に答えた。同大学の学生約6千人の半数近くが留学生であり、広瀬勝貞大分県知事は同日のルース大使との会談中、同県の人口あたりの留学生数は東京よりも多く全国一であると指摘。また大使と知事は地元の経済状況や貿易や文化交流について話し合った。
会談後は大使は、佐伯市の会社経営者である土井克也さんが寿司職人と共に移動寿司スタンド用特製トラックで用意した寿司を楽しんだ。土井さんは米軍による「トモダチ作戦」への感謝の意を表すために、昨年7月の大使館における独立記念日と10月の米海軍佐世保基地におけるパーティーで寿司をふるまった。
大使は湯布院市の旅館に滞在後、翌27日は博多駅を訪れ、唐池恒二JR九州社長の案内で、JR博多シティを見学しクリスピー・クリーム・ドーナツの店も訪れた。その後、博多駅から鹿児島に向かい、九州新幹線に乗車した初の駐日米国大使となった。
鹿児島市で大使は森博幸鹿児島市長や鹿児島日米協会のメンバーと昼食を共にし、地域の観光振興や姉妹都市であるフロリダ州マイアミ市との関係を深める方法について話し合った。大使は昼食会の間に桜島が3回も火山灰を吹き上げて噴火する様子を会場の窓から眺めた。
訪問最終日に大使は宮崎でソーラーフロンティア社の国富工場を、同社の親会社である昭和シェル石油の香藤繁常会長の案内で視察。ソーラーフロンティアはカリフォルニア州に建設予定の太陽光発電所「カタリーナ・ソーラープロジェクト」に太陽電池を供給する契約を交わしている。
その後、大使は宮崎市内の宮崎神宮を訪問。さらに宮崎県立図書館では河野俊嗣宮崎県知事と会談。大使は、ハーバード大への留学経験もある河野知事と留学の大切さについて話し合い、さらに幼稚園児約40人に「はらぺこあおむし」や「ぐりとぐら」などの絵本を知事とともに読み聞かせた。
今回の訪問で、大使は九州全県を含む44都道府県を訪れたことになる。
立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)で学生に語りかけ、ツィッターで質問を受けるルース大使 | 森鹿児島市長(写真左)と意見を交わすルース大使 |
トラックとトレーラーを利用した移動式寿司のカウンターに座るルース大使 | 佐伯市の会社経営者、土井克也さんから「友」の字が入ったお皿を受け取るルース大使 |
JR博多駅で国務省の人物交流プログラムに参加した毎日新聞記者の鈴木美穂さんに声をかけるルース大使 | 桜島の噴火を見るルース大使 |
河野宮崎県知事とともに幼稚園児に絵本を読み聞かせるルース大使 | 幼稚園児たちと記念撮影する河野宮崎県知事とルース大使夫妻 |
掲載 2012年2月1日