大リーグとTOMODACHIが日本支援で協力
東日本大震災後の日本国民に対する米国の継続的な支援の一環として、大リーグのシアトル・マリナーズとオークランド・アスレチックスの選手たちは3月23日から30日まで日本を訪問。両チームは阪神、巨人との親善試合を行い、さらに「2012グループスMLB開幕戦」を東京ドームで開催した。
マリナーズとアスレッチクスの選手・関係者らは3月27日、宮城県石巻市の石巻市民球場における野球教室で、約100人の地元の小学生と交流した。子どもたちはマリナーズの岩隈投手やアスレチックスのミローン投手をはじめとする大リーグ選手から、バッティングや守備の指導を受けた。大リーグ機構と大リーグ選手会は日米の官民パートナーシップTOMODACHIと協力し、震災後の救援活動により傷んだ同球場のグラウンド修復のために、50万ドルを石巻市に寄付した。野球教室の後、選手たちは、豚汁の炊き出しにも参加した。
ルース駐日米国大使は翌28日、大リーグ2チームの来日を記念し、大リーグによる日本への継続的な支援に感謝するイベントを大使公邸で開催した。大使はあいさつの中で、野球は政治や困難な状況、そして1年前にもみられたように災害や悲劇などを乗り越え、日米間に常に特別なつながりをもたらし、大リーグ機構と大リーグ選手会は東日本大震災後、独自の方法で日本を支援した、と述べた。大使は28日の夜、東京ドームでのマリナーズとアスレチックスの開幕戦で始球式のボールを手渡す役を務めた。
掲載 2012年4月2日