クリントン国務長官の野田首相歓迎夕食会におけるあいさつ

ナショナル・ジオグラフィック協会(ワシントンDC)

2012年4月30日

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

クリントン長官 ワシントンを初めて公式訪問する野田首相を歓迎するにあたり、私たちを今晩もてなしてくれたナショナル・ジオグラフィック協会に感謝申し上げます。また、これから演奏してくださる有名なバイオリニストの五嶋みどりさん、そして今晩の料理長のブライアン・ボルタッジオさん、おふたりともどうもありがとうございます。

 私たちは今晩ここに日米友好を記念するために集いました。この両国の絆は、アジア太平洋のみならず、世界に安全、安定そして繁栄をもたらしています。そして両国はこの時代の最も重要な課題に、共に取り組もうとしています。

 日本は、言葉では言い表せないほどの悲劇に直面してさえも、世界の重要なリーダーであり続けています。米国民は、日本人の勇気と立ち直る力に心を動かされています。

 日米政府間のパートナーシップに加え、2国間関係で最も重要なのは、日米両国民の絆です。今晩出席の皆さんの多くがこの2国間の絆をより強くするために重要な役割を果たしてきました。さらに日米関係を過去や現在の関係とするだけでなく、将来においても確実にしたいものです。だからこそ、私たちは両国の若者のための機会をつくりだそうとしているのです。私たちの共通の目標は、両国の将来の指導者になるであろう TOMODACHI世代を生み出すことなのです。だからこそ私たちは、両国の若者が理解しあえるように官民パートナーシップであるTOMODACHIイニシアチブを立ち上げたのです。学生の交流や、スポーツプログラム、起業プログラムなどを通じて大勢の日本の学生を受け入れ、また大勢の米国の学生を送り出すことを楽しみにしています。

 この100年ワシントンに春の訪れを告げてきたサクラの花ほど、両国の揺るぎない友好を象徴するものはありません。100年前、米国は3000本のサクラの木を友好の印しとして日本国民から受け取りました。今夜、米国民から日本の人々に3,000本のハナミズキを贈ることを発表できてうれしく思います。野田総理大臣、後ろにある記念の盾に記されていますが、ハナミズキの木が日本で、米国でのサクラの木のように、日米両国の強力な関係と友好の象徴となることを願っています。

 それでは、野田総理大臣、私たちの揺るぎない友好とパートナーシップ、そして両国と世界のために我々が共に築いてゆく平和と繁栄に満ちた未来に乾杯したいと思います。