沖縄復帰40周年記念式典でのルース大使のスピーチ

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2012年5月15日

 野田総理、仲井間知事、ご来賓の皆様、そして沖縄の全県民の皆様、

 本日皆様と共に参列できることを光栄に思います。1972年のあの歴史的な日、私は高校生でした。日米同盟の歴史の中で, 最も重要な節目の一つを記念 するに当たり、米国大統領を代表する名誉と責任を与えられてここに立つ日がくるであろうとは夢にも思いませんでした。

 沖縄は疑うべくもなく、同盟とその使命であるところの日本の防衛および、域内の平和と繁の促進にとっての礎であり、数世代に渡りそうあり続けてきました。アジア太 平洋地域の戦略的環境の歴史的変化にかんがみるならば、この使命は今まで以上に今日重要であり、日本とアメリカの同盟関係は、かつてなかったほど強固であります 。過去同様、日米同盟は両国の未来にとって不可欠であり、この極めて重要な同盟の力強さを維持する上で沖縄の人々が払った犠牲をアメリカ人として私たちは認識し ています。

 しかし、私たちのパートナーシップの強みは、安全保障上の同盟にとどまりません。

 それは、フルブライト奨学金や小渕沖縄教育研究プログラム等が促進する教育交流にみられるような、文化の共有と若者たちの人生を豊かにすることであり、再生 可能エネルギーに関するハワイと沖縄の連携協力が実証しているように、世界の問題を解決することであり、沖縄科学技術大学院大学で行われている重要な諸研究に 代表される知識の交流と新たな躍進の創出であり、また、沖縄の人々とアメリカ人からなるコミュニティーの持つ活気に反映されるような、お互いのアイデンティティーを共有す ることであります。

 そして、本土復帰から40年経った今、親しい友人同士として一堂に会していることこそが、お互いに対して持つ変わらぬコミットメントのあかしです。ワシントンにおけ る最近のサミット中、野田総理とオバマ大統領が述べたように、日米のパートナーシップの最大の強みは、両国の国民間の親密な、個人的な絆にあります。沖縄ほどこの 絆が強いところは他にありません。

 この特別な記念日に当たり、誇りを持って過去を回顧するだけでなく、過去数十年の間、沖縄の人々と米国が培った緊密な結び付きが、今後も同盟の最大の源 泉であり、その元をなす両国の力であり続けることを誓おうではありませんか。

 ありがとうございました。