日米同盟シンポジウム:日米同盟とオスプレイの沖縄配備

 防衛省は8月29日、東京都で日米同盟とMV-22「オスプレイ」の沖縄配備をテーマにシンポジウムを開催した。パネリストとして在日米国大使館からはロバート・ルーク政務担当公使、米国海兵隊からはクリストファー・シーモア第26海兵航空群司令官が参加した。同シンポはネットで生中継され、その録画はこのサイトで視聴可能

 ルーク公使は、次のように述べた。

  「絶えず変化する地域の安全保障情勢の中で、抑止力の維持と同盟に対する米国の強いコミットメントを堅持するため、米国は最も能力の高い最新鋭の装備を日本に配備するなどして、日米安全保障関係の深化に取り組んでいます。日本へのMV22「オスプレイ」導入で、航続距離、輸送能力、飛行速度の点で、米軍の大幅な能力向上が可能になります。即応する対象が、安全保障上の脅威であるか、東日本大震災のような人道的危機であるかにかかわらず、中型輸送ヘリCH46の後継機となるオスプレイは、飛行速度、航続距離、輸送能力のいずれをとっても、CH46を上回ります。私はオスプレイの安全性を確信しており、その配備は日本の防衛と安全、さらには地域の平和と安定に貢献すると確信しています。また、オスプレイは、地域内での人道的危機への米軍の即応能力を飛躍的に高めることにもつながります」

 また、シーモア司令官も次のように述べた。オスプレイの安全記録を説明するために、安全に関する多くの統計と技術的データを引用しようと思えばできるが、ここではあえて自らの言葉で伝えたい。私のキャリアの大部分を占める15年以上もオスプレイと関わるという幸運に恵まれたが、オスプレイは素晴らしい航空機である。21世紀のテクノロジーである。長い歴史を持つ米国の航空産業が生み出した最高の航空機であることは間違いない。

掲載 2012年8月30日