TOMODACHIとユニクロが新たな教育支援フェローシップを発表

左から新田幸弘グループ執行役員、ルース大使、柳井正会長兼社長

 ルース大使とファーストリテイリングの柳井会長兼社長は10月23日、東京都内で新たな教育支援プログラム「TOMODACHI-UNIQLO フェローシップ」を発表した。

  株式会社ユニクロから資金援助を受けるこのフェローシップは、日本の次世代のビジネスおよびファッションリーダーに世界水準の教育を提供することを目的とする。2013年秋以降、米国でトップクラスの教育機関3校 - スタンフォード大学経営大学院、ファッション工科大学(FIT)、パーソンズ・ザ・ニュースクール・フォー・デザイン - の大学院課程で学ぶ予定の学生が応募できる。

 TOMODACHI-UNIQLO フェローシップへのユニクロの160万ドルの資金援助は、世界的な企業の社会的責任に強い関心をもつ革新的企業というユニクロの国際的な評価にふさわしいものである。今後3年間で合計10人の日本人学生が、このフェローシップから奨学金を受け、上記3校で世界的なブランドマーケティング、ファッションデザイン、革新的なビジネス手法を学ぶ機会を得る。

フェローシップの重要性を説明する柳井正会長兼社長

 スタンフォード経営大学院、FIT、パーソンズは米国で最高レベルにある教育機関であり、異文化交流、教育、起業、リーダー育成といったTOMODACHIイニシアチブの基本理念を共有している。加えてこの3校は、米国に進出したユニクロの店舗の近くに位置する。

  TOMODACHIとユニクロは、スタンフォード経営大学院、FIT、パーソンズで国際的な教育を受ける機会を日本の若者に提供することにより、日本の経済成長と活力の維持に貢献する機会を創出し、日米両国間の経済的・文化的結び付きの継続的な深化と拡大を推進する。

記者の質問に答えるルース大使と柳井会長兼社長

 発表記者会見で、ルース大使は次のように述べた。

  過去3年の日本勤務で、この素晴らしい日本の都道府県すべてを訪問するという幸運に恵まれ、多くの日本の若者と会いました。私自身の経験からいえますがこれらの若者は皆、彼ら自身の人生において追求したい夢を持っています。その夢がどこから来るのかは関係ありません。東北地方であれ、北海道、沖縄、あるいは日本のどの地域であれ。彼らは未来の夢について私に話してくれました。私たちがTOMODACHIイニシアチブをつくり上げた理由は、この夢を実現させる手伝いをするためでした。また、同時に日米という偉大な2国間の相互理解の基盤を、より強固にするためです。

  TOMODACHIとは、米国政府と米日カウンシルが主導し、日本政府の支援を受け、東日本大震災の日本の復興を支援するとともに、長期にわたり日米間の文化的・経済的な結びつきを強化し、友好を深める形で、日本と米国の次世代の人々に投資する官民パートナーシップである。 www.usjapantomodachi.org

掲載 2012年10月24日