TOMODACHIイニシアチブとソフトバンクが「サマー2013 リーダーシップ・プログラム」を発表
~東日本大震災で被災した100名の高校生がカリフォルニアでの研修に参加~
2013年2月19日
TOMODACHIイニシアチブ(以下「TOMODACHI」)(※)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、「TOMODACHIサマー2013 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」を実施しますのでお知らせします。ソフトバンクが資金提供を行い実施されるこのプログラムは、2013年7月22日から 8月12日までカリフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに、東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の3県の高校生約 100名を無償で招待し、グローバルリーダーシップ・スキルとコミュニティー・サービスを学ぶ機会を提供します。参加する生徒たちは自分たちの地域社会に貢献する方法を探求するとともに、ホームステイ、ボランティア活動、アメリカの高校生との交流を通じ、米国社会と文化への理解を深めます。
TOMODACHIイニシアチブとソフトバンクは、2012年に本プログラムを開始しました。昨年参加した生徒の多くは現在、プログラムで学んだことをそれぞれの地域社会のために役立てようと活動を始めています。(2012年の参加者のコメントについては、次のページをご覧ください)
ジョン・ルース駐日米国大使は、この重要な交流プログラムについて次のように述べています。「ソフトバンクとTOMODACHIの協力関係が今年も継続するのをうれしく思います。日米関係の将来にとって、両国の若者の交流ほど重要なものはありません。昨年大きな成功を収めたこのプログラムは、日米の若い世代が互いに理解を深めながら、自身の将来のキャリアにとって重要なスキルを身に付ける良い機会となります」
ソフトバンクの代表取締役社長の孫 正義は次のように述べています。「高校時代に渡米しバークレーで学んだことで、私の人生は完全に変わりました。チャレンジすれば、自分自身で、未来を変えることができます。プログラムに参加する高校生には、リーダーシップについて学ぶとともに、カリフォルニアでの経験を、自分自身の将来に生かしてほしいと強く願っています」
プログラム参加希望者は、以下のリンクから応募してください。応募締切日は2013年4月15日です。参加者の最終決定は2013年5月17日を予定しています。
応募の詳細は こちらよりご覧いただけます。
(※)TOMODACHIイニシアチブとは、米国政府と米日カウンシルが主導し、日本政府の支援を受け、東日本大震災後の日本の復興を支援するとともに、長期にわたり日米間の文化的・経済的な結び付きを強化し、友好を深める形で、日本と米国の次世代の人々に投資する官民パートナーシップです。
●SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
「TOMODACHIサマー2012 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」参加者のコメント
白岩 春奈さんは、昨年の「TOMODACHIサマー2012 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」に参加した後、友人たちと共に、ふるさとの福島県いわき市の地域経済活性促進につながる案をまとめました。彼らは大手旅行会社の株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)と協力し、観光客数の増加を目的とする独自の観光ツアーを企画しました。現在H.I.Sがその商品化を進めているところです。
白岩さんはこの取り組みについてこのように話しています。「本プログラムでは、『リーダーシップの理論』と『仲間との協調性』について学びました。米国で学んだその理論を地元の抱える問題に重ねて適応させたら、いろいろな課題が見えてきました。また、何かひとつのことを成し遂げるとき、仲間との協力はとても大切で、チームの中ではみんながリーダーになり積極的になることが重要だと思いました。現在は、試行錯誤を繰り返していますが、この観光事業を絶対に実現させたいです」。
H.I.Sの代表取締役社長の平林 朗氏からは、ツアーを企画した生徒たちにH.I.Sのテレビコマーシャルに出演する提案がなされ、撮影に至りました。このコマーシャルは間もなく関東地域で放映される予定です。
白岩さんを含む高校生たちとH.I.Sとの打ち合わせの様子
岩手県釜石市でも、「TOMODACHIサマー2012 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」の参加者がリーダーシップを発揮しています。小野寺 未来さんは、仮設住宅の建設で遊び場をなくした地元の子どもたちのために「キャンドルナイト」のイベントを企画しました。このイベントの収益は全て釜石市に寄付されました。
小野寺さんは「私がプログラムで学んだことは、リーダーには『人柄がとても重要』ということです。キャンドルナイトのイベントを企画したときも、周囲に気配りしたり、言葉遣いを丁寧にしたり、周りの意見を取り入れることに留意しました」と述べています。
その後、釜石市の野田 武則市長から市の復興についての公開討論に招待された小野寺さんと友人たちは、その場で自分たちの考えや提案を披露しました。「今後も、地元でのさまざまな活動を通して大好きな釜石のことを多くの人に伝えていきたいです」と小野寺さんは語っています。
釜石市役所での公開討論の様子