カトラー米国通商代表部(USTR)次席代表代行の記者会見での冒頭発言

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

 2013年8月9日、在日米国大使館

  日米両政府は本日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉と並行して自動車、保険、非関税措置問題を話し合う2国間協議の第1回会合を終えた。

  今回の2国間協議は、日本が7月23日にTPP交渉に正式に参加して間もない8月7日から9日まで開かれた。

  今回の会合で、米国は並行協議の議題項目に関する自国の見解を日本側に伝えた。

  自動車分野では、自動車貿易付帯条項で合意した基準、認可、報奨金、透明性および流通について協議した。私は、さまざまな非関税措置や、特別かつ迅速な紛争処理制度について話し合う自動車協議において、目に見える成果を出す重要性を強調した。この件に関して、米国は今後、非関税措置にかかわる問題を避ける方法を見つける。

  保険分野では、かんぽ生命保険と民間企業との間で平等な競争条件を確保するために必要な要因についての見解を伝えた。日本郵政とある米国保険会社による最近の発表を積極的な第一歩として歓迎するものの、これだけでは保険分野で米国が抱いている幅広い懸念事項は解決しないことが明らかになった。

  両国はまた政府間で、今年4月12日に交換した書簡の中で明記されているさまざまな分野別および分野横断的な非関税措置について議論した。

  協議は今週好スタートを切ったが、多くの課題が残されていることを認識している。日米は外交ルートを通し、次回会合の日程を決定することで合意した。

  日本滞在中、私は日本政府担当者とTPP交渉についても、より幅広い協議をすることができた。

  私は、今年中に包括的で高レベルな合意に達することの重要性を強調した。また、日本側交渉担当者が次回ブルネイ会合で貢献できるよう、これまでのTPP交渉の詳細を把握するための努力をしていることを知り、心強く思った。

  さらに、米国と日本が共通の目的を持ち、TPPで高いレベルの成果を生み出すために効率的に協力できる多くの分野を指摘した。

  今回の日本側との協議は有益であり、8月19日のフロマン米国通商代表の訪日を実りあるものにするために役立ったということができる。

 最後に、間もなく日本を離れるルース大使に対し、深い感謝の意を表したい。大使は、経済関係をはじめ日米関係強化の強い提唱者であり、TPPを推進するために重要な役割を果たした。