ファクトシート―高速炉臨界実験装置(FCA)での日米協力

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

ホワイトハウス報道官室

2014年3月24日

  日本は、研究機関における核不拡散上機微な核物質の使用を最小限に抑制し、可能な場合には停止する国際的な取り組みにおいて、米国の最も信頼できる同盟国のひとつである。この強固なパートナーシップは、こうした核物質が犯罪者、テロリスト、またはその他の権限のない人物・組織の手に渡ることを阻止する国際社会の取り組みに貢献してきた。

  • 日米は2014年核安全保障サミットにおいて、日本原子力研究開発機構(JAEA)の高速炉臨界実験装置(FCA)から高濃縮ウラン(HEU)と分離プルトニウムを全量撤去することを発表した。この取り組みにより、何百キロもの機微な核物質が削減されることになる。
  • FCAは高速炉心の物理的特性を研究するため、1967年に運転を開始した。当時の技術では、この実験にはHEUとプルトニウムが必要とみなされていた。
  • しかし、近年の技術的進歩や長年の経験の蓄積により、HEUおよび分離プルトニウム燃料を必要とせずに、FCAがその使命を継続し、さらには発展させることが可能になった。日米は協力して、FCAの機能を強化する新たな施設を設計し、新しい重要な研究を可能にする。
  • FCAは、HEUおよび分離プルトニウム燃料から転換する世界初の主要高速炉臨界施設となる。これは世界的な核安全保障にとって大きな節目である。
  • 日米は2006年、京都大学原子炉実験所の研究用原子炉をHEUから低濃縮ウラン(LEU)燃料に転換することに成功した。LEUはHEUと異なり、核兵器の製造に利用できない。
  • JAEAはまた、自発的に複数の研究用原子炉の転換を進め、民間利用されるHEUを何百キロも削減してきた。