米国への留学生数、外国留学する米国人学生数ともに過去最高を記録

 

*下記は国際教育研究所(IIE)が発表したプレスリリースを仮翻訳した文書で、正文は英文です。

2014年11月17日

 11月17日に発表された国際交流に関する報告書「2014年オープンドア」によると、2013~14学年度の米国の大学への留学生数は、前年度比8%増の88万6052人と過去最高を記録し、米国が引き続き、高等教育における世界有数の留学先であることが再度確認された。米国は450万人にのぼる全世界の留学生の最大の受け入れ国であり、2位の英国との差はおよそ2倍となっている。また外国に留学した米国人学生の数について、増加率は前年よりわずかに縮小したものの前年比2%増となり、過去最高の28万9408人が外国の大学で学び、在籍する米国の大学の単位として認定されている。米国の高等教育機関に通う日本人留学生の数は、前年比1.2%減の1万9334人で、出身国・地域別で第7位だった。

 「オープンドア」報告書は、国際教育研究所(IIE)が国務省教育・文化局と共同で毎年発表している。

 エバン・ライアン国務次官補(教育・文化担当)は、次のように述べている。「国際教育は、米国と世界各地の人々や地域社会の間で関係を築く上で極めて重要であり、このような関係を通じて、我々は気候変動、世界的流行病、暴力的過激主義との戦いといったグローバルな問題を共に解決できる。より多様な経歴を持った学生に、より多くの国際教育の機会を提供し、勉強する場所や取得できる学位の種類なども多様化していく必要がある。社会でさまざまな視点に触れてこそ、世界で通用する能力や自己認識、立ち上がる力の向上、そして21世紀の経済における競争力など、国際教育がもたらす多くの利点を享受できる」

 IIEのアラン・グッドマン所長は、次のように述べている。「国際経験は21世紀の教育を構成する重要な要素のひとつであり、留学は大学の学位の必須要素として認識されるべきだ。国や文化が異なる人たちと勉強や仕事をしていく方法を身に付けることは、将来のリーダーたちにとって、世界をより危険の少ない場所に変える取り組みに貢献する準備にもなる」

 最新の報告書は「国際教育週間」15周年にあわせて発表された。「国際教育週間」は、米国民をグローバル環境に適応させるとともに、世界各国の将来のリーダーたちに米国での留学や交流体験に関心を持ってもらうことを目的とする、国務省と教育省の共同イニシアチブである。今年の統計では、本イニシアチブ発足後の米国の高等教育におけるグローバル化の進展具合が明らかになっている。2000年に「国際教育週間」の第1回説明会が開催されて以来、米国への留学生数は72%増加した。「2000年オープンドア」で報告された数字と比べると、米国の大学で学ぶ中国人留学生の数は5倍、インド人およびベトナム人留学生はおよそ2.5倍、サウジアラビア人留学生は10倍以上増えた。一方、外国に留学する米国人学生の数は過去15年で2倍以上増加した。