NASA、太陽系で最も壮観な光景のひとつ、土星を探査

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2014年10月15日


この土星の輪の疑似カラー画像は、カッシーニの紫外線撮像分光装置で作成された (AP Images)

 ビヨンセは、ヒット曲「プット・ア・リング・オン・イット」で世界を席巻したかもしれない。しかし、彼女が歌う「リング」は、世界中の人々の想像力をかきたてた最初のリングではない。1610年の発見以降、人類の興味をかきたて、惑わせてきたリングは、土星のリング(環)だ。

 米航空宇宙局(NASA)は1997年10月15日、人類史上最も意欲的な宇宙探査プロジェクトのひとつとして、土星本体および土星の環の調査のため無人探査機カッシーニ号を打ち上げた。カッシーニは土星軌道を周回する初の探査機で、現在も土星を周回する唯一の宇宙船だ。計画が始まったのは1980年代初めで、欧州宇宙機関(ESA)との共同プロジェクトの一環としてNASAが開発した。

 カッシーニは土星までの距離13億キロメートルを7年かけて旅し、2004年に土星軌道に入った。以来、土星の映像やデータを送り続けている。探査中に、2つの新たな環と新衛星数個を発見し、土星最大の衛星であるタイタンが太陽系の中で最も地球に似た環境にあることが明らかになった。


カッシーニ宇宙探査ロケットは1997年10月、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた (NASA)

 カッシーニの探査期間はわずか4年の予定だったが、打ち上げから10年過ぎた今も現役で任務を継続している。その間、カッシーニは宇宙に対する科学者の見方を大きく変えた。プロジェクトの主任科学者、リンダ・スピルカーは、「10年におよぶカッシーニの探査で、今までに見たことのない出来事を目撃することができた。それにより、惑星系の成り立ちや生命を育む条件に対する我々の理解が変わりつつある」と述べた。

 カッシーニ計画の映像チーム主任、キャロリン・ポーコは、カッシーニが地球上の生命についても多くを明らかにしていると言う。彼女にとってカッシーニとは、地球上に住むには限界があることを受け入れられない人類の発見の精神を具体化したものだ。人類が初めて宇宙にロケットを打ち上げてから50年以上がたつ。「私にとって太陽系の探査は人類の最も壮大な事業。カッシーニのような探査ミッションは、人類や太陽系を巡る大冒険の物語をさらに膨らませるだろう」

 カッシーニの最新情報、送信画像や動画、2016年から予定されるミッションの最終段階の映像をぜひご覧いただきたい。

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掲載 2014年12月5日