人権擁護のために闘いたいという言葉を実行に移した美人コンテストの女王
*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に2014年12月9日に掲載された記事の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
キンバリー・モトリーは2008年まで米国外に出たことがなかった。ミセス・ウィスコンシン美人コンテストの元女王であるモトリーは、その年、アフガニスタンで弁護士を研修、指導する国務省のプログラムのことを知った。変化をもたらすチャンスと感じた彼女は、間もなくカブールへ旅立った。
アフガニスタン初の外国人弁護士として、モトリーがまず取り組んだのは、正当な法的手続きを取ることのできない収監中の欧米人の代理人を務める仕事だった。次に彼女は、差別と暴力にさらされるアフガニスタンの女性と少女がかかわる案件を扱い始めた。
「法は我々のためにある。民族、国籍、性別、人種にかかわらず、法は我々のものである。正義のための闘いは狂気の沙汰ではない」
最近では、6歳の少女が家族の借金の肩代わりに結婚を約束させられた案件にかかわった。少女の運命は「ジャーガ」と呼ばれる伝統的な部族の首長が集まる会議により決められていた。モトリーは2回目の「ジャーガ」を招集して婚約を無効にした。また「ジャーガ」に参加した男性たちを説得し、自分の娘を決して売らないこと、娘たちを学校に通わせること、結婚する相手を娘たち自身に決めさせることに同意させた。
モトリーの話は、12月10日の 世界人権デーにたたえるにふさわしい多くの出来事の1つだ。同時に、世界人権宣言(300以上の言語に翻訳されている)でうたわれている権利を誰もが享受できるようにするには、まだやらなければならないことがあると思い起こさせてくれる。
正義のために闘うには弁護士である必要はない。また地球を半周する必要もない。必要なのは自分が住む地域で人権を推進する情熱といくつかの手段と役立つ秘訣である。あなたが重要と思う人権問題についてハッシュタグ#right356を使ってツイートを。
Original English version of this article located here.
掲載 2014年12月10日