まだガソリンが必要? カリフォルニアの町で活躍する液体水素燃料電池バス

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2014年10月27日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

スコット・ボートット

 バスは世界中の都市で環境汚染の原因の1つになっているが、清浄な空気を広める理想的な乗り物になるかもしれない。

 サンフランシスコのベイエリアでは、ACトランジットが地球上で最も一般的な2つの元素を利用して、クリーンな輸送を多くの市民に提供している。カリフォルニア州オークランドを拠点とするこの公共交通機関が使用するのは12台の液体水素燃料電池バス。最近では増加する水素燃料車両に対応できるよう水素燃料スタンドを2カ所建設した。

 液体水素燃料電池バスについてのビデオはこちら。

 燃料電池は、電気化学反応を利用した発電装置である。バスに使用される燃料電池は、水素と酸素を混合させて排気ガスをまったく出さずに電力を供給する。

 ACトランジットの幹部デニス・バトラー氏は、同社がオークランド市と協力して環境に優しい交通機関を提供していると述べている。「地球を守ることが我々の仕事の重要な部分と考えている」とバトラー氏は言う。「乗客は持続可能な環境に関心を持っている」

 米国では、オークランドの他に9つの地区で、公共交通機関が水素燃料電池バスを使用している。このクリーンエネルギーの将来性に注目して、米国エネルギー省は、水素のコストを下げて普及を促すため、より効率的な生産、貯蔵、供給手段を研究している。

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掲載 2015年1月5日