不用品からクリーンエネルギーを作る ― 全米中学生科学コンテスト最優秀賞受賞の発明
*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2014年11月5日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
日常生活の中で問題を見つけ、解決する。3Mが同社主催の「全米中学生科学技術コンテスト」(Discovery 3M Young Scientist Challenge)の参加者に与えた課題だ。
参加者の一人、ピッツバーグ出身14歳のサヒル・ドシは、2つの関連した問題を取り上げた。世界では10億人以上が信頼性の高いエネルギーへのアクセスの改善を必要としている一方、エネルギーによっては大気汚染を悪化させるものがあり、既に世界の一部では毒性が一定の基準を上回っている。ドシの解決策は、二酸化炭素と廃棄物を電力源とする低コスト電池「PolluCell」だ。
この考えを気に入った審判員たちは、ドシを最終選考10人に選んだ。これにより、ドシは大人の科学者の指導の下、PolluCellを改良し、試作品を開発する機会を得た。ドシの発明はミネソタ州セントポールで開かれた最終コンテストで1位となり、「全米中学生科学者最優秀賞」(America’s Top Young Scientist)を受賞した。優勝賞金2万5000ドルの使い道に関しては、一部を発明品を改良し続ける費用に当てるとコメント。2015年5月にはオバマ大統領の前で、プロジェクトを説明する予定だ。
ドシは地元紙のインタビューで、「PolluCellは再生材から電力を作って汚染や電力不足に対処しているので、クリーンエネルギーの概念そのものを体現化している」と説明した。
斬新なアイデアがあるなら、ドシのように若者を対象とする科学コンテストに応募したり、国務省が実施する「科学技術を通じたグローバルイノベーション・プログラム」(GIST)を調べてみよう。そのアイデアが、人々の生活を向上させ、世界を変えるかもしれない。
Original English version of this article located here.
掲載 2015年1月5日