「国際女性の日」に際してのケリー国務長官の声明
*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
米国国務省報道官室
2015年3月8日
「国際女性の日」に際し、我々は世界各地の女性と少女の勇気と貢献をたたえる。
人口の半分を占める女性を置き去りにしては、どのような社会も最大限の能力を発揮できないことは根本的な真実である。
国務省は先週、10人の類まれなリーダーたちに「国際勇気ある女性賞」を授与し、この事実を明らかにした。
調停役として対立する勢力をまとめ、和解に向けて努力している女性もいれば、看護師として危険を顧みずエボラ出血熱患者の治療にあたっている人もいる。ジャーナリストとして腐敗を暴き、暴力的過激主義に立ち向かっている人も、そして活動家として職場、家庭、街中での暴力や差別と闘っている人もいる。
このリーダーたちは日々、普遍的な権利と理想を説いている。女性や子ども一人ひとりが充実した、健康的で生産的な生活ができるようにするために立ち上がり、闘っている。残念なことに、こうした素晴らしい活動をするがゆえに、彼女たちは時に攻撃の標的になる。他人の安全のために闘うことで、自らを危険にさらす。
我々はこれらの女性たちの勇気をたたえる一方で、男女平等の実現に向けた決意を再確認する。国際社会が今後15年間の持続可能な開発目標をつくる上で、我々は今後もこの決意を維持していくし、維持しなければならない。
我々が進むべき道は明確だ。我々はジェンダーに基づく暴力を防ぎ、これに対処しなければならない。それは我々に共通する人間性にとって不可欠であるだけでなく、我々の集団安全保障にとっても非常に重要である。
農業従事者、起業家、技術者、経営者、そして国の指導者として女性が社会に全面的に参加できるよう、門戸を開放しなければならない。
そして少女が安全な環境で学校に通えるようにして、次世代の女性に投資しなければならない。彼女たちが社会の一員として活躍できる力を備えて卒業できるようにしなければならない。
私は昨年、オバマ大統領が主催した「若いアフリカの指導者のためのワシントンフェローシップ・サミット」で出会った、ハレタ・ギデイという名の若い女性の話を決して忘れない。彼女はエチオピアの名門大学を卒業した。どんな職業にも思いのままに就くことができたにもかかわらず、彼女は暴力の被害者である女性や子どもの代理人を務める仕事を選んだ。夫を失った多くの女性が破産することを知ったハレタさんは、法的・経済的権利について女性を教育する運動を始めた。
ハレタさんや、「国際勇気ある女性賞」の受賞者のような女性たちが、男女平等の実現に向け前進している。
米国は本日、この極めて重要な前進を確実に継続し、世界各地の女性と少女に他の人と同じ自由と権利を保障するという決意をあらためて確認する。