米国が南スーダン国民への新たな人道支援を発表

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

国務省報道官室

2015年9月22日

 米国は、南スーダンの紛争被害者および地域内の南スーダン難民に対する、8000万ドルを超える新たな人道支援を発表する。南スーダン政府と反政府 勢力は2015年8月26日、20カ月にわたる紛争の終結を目指す和平協定に署名しており、今回の発表はこれを受けたものである。同協定では、暴力の脅威 にさらされた人命を救い、国を生産的な路線に回帰させる機会が提供されている。国内避難民、南スーダンで庇護を求める難民、現在は近隣諸国で暮らす南ス ーダン人など弱者を対象とする米国の支援総額は、2013年12月の紛争開始以来、この新たな拠出を含めて13億ドルを超えている。

 今回の追加支援により、我々のパートナーは喫緊のニーズに対応し、緊急医療サービスや安全な飲料水、衛生施設の提供および衛生教育を行うことで病 気のまん延を防ぐとともに、農業などの生計活動を通じて栄養面などの基本的ニーズを弱者が満たせるよう支援することが可能になる。また、南スーダンの紛争被害 者の中でもジェンダーに基づく暴力を逃れてきた人々および栄養失調の子ども、ならびに近隣諸国で暮らす南スーダン難民や彼らを受け入れる地域社会にもサービ スを提供していく。米国政府は救命物資の輸送も支援しており、遠隔地の人々が迅速に支援を受けられるようにしている。

 今回の新たな資金拠出は、南スーダン国民を支援する米国政府の長年にわたる取り組みを示すものである。しかし、援助はそれを最も必要としている人々 の元に届かなければ効果を発揮することはできない。双方の当事者は、和平協定の履行に取り組むにあたり、南スーダン全域の支援を必要とする全ての人々が迅 速かつ完全な形で無条件に人道支援を受けられるようにし、民間人、人道支援従事者および人道支援物資の安全を確保する義務を果たさなければならない。 指導者たちが自らに課した約束を履行し、自分たちが代表している国民を最優先したときにこそ、状況が安定し、人々は昨今の紛争が引き起こした食料不安や 心的外傷を克服し、生活再建を開始することができる。