沖縄における在日米軍施設・区域の統合のための日米両国の計画の実施に関するキャロライン・ケネディ駐日米国大使の発言

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2015年12月4日、東京

 こんにちは。

 本日、沖縄における土地の早期返還に関し日本政府および米国政府の間で達した重要な合意を、菅官房長官と共に発表でき ることを光栄に存じます。安倍首相ならびに菅官房長官のリーダーシップと、沖縄県民の生活を向上させようとする日々の真摯(しんし)な 取り組みに敬意を表します。

 基地を受け入れている日本の全ての地域社会、特に沖縄の地域社会に対し、長年にわたり米軍を支援、歓迎していただいている ことに米国民の謝意を伝えたいと思います。米軍将兵たちは、条約上の義務の順守、日米同盟の強化および地域の平和と繁栄の確保と いう重要な任務を果たしつつ、同時によき隣人になろうと懸命に努力しています。

 また、この場をお借りして、この度の取り組みの成功に重要な役割を果たした方々に謝意を表したいと思います。在日米軍のドーラ ン司令官のリーダーシップに感謝いたします。沖縄のニコルソン米海兵隊第3海兵遠征軍司令官からは欠くことのでき ない支援をいただきました。ありがとうございました。今日という日を実現するために尽力してくださった、在日米軍、米海兵隊太平洋基地、そして外務省および防衛省の皆さまにも感謝申し上げます。さらに在日米国大使館、在沖縄米国総領事館ならびにワ シントンの米国政府関係者にも、このプロセスを終始一貫して見守ってくれたことに感謝いたします。

 官房長官がおっしゃったように、これらの返還は沖縄県民の日常生活にプラスの影響を与えることとなります。交通渋滞が起きやすい 地域で国道58号が拡幅されることとなります。またアクセス道路が建設され、普天間飛行場との境界にある区域に加え、今年3月に返還された 西普天間住宅地区の開発が加速されます。

 本日議論した複数の区画の返還が前倒しになることをうれしく思います。しかし、これらは「沖縄における在日米軍施設・区域に関 する統合計画」というより広範な計画、および太平洋地域における米軍の戦略的再編の一部であることを忘れてはいけません。この計画が完全に実施されると、米 軍プレゼンスの沖縄への影響が大幅に軽減され、嘉手納空軍基地以南の土地の68%、および沖縄北部にある未開発の土地4000ヘ クタールが返還されることとなります。これらの全ての返還を合わせると、沖縄で米軍が管理する土地および施設全体の20%以上が縮小さ れることとなります。

 米国政府はこの計画全体の可能な限り早期の実施に引き続き取り組み、実現に向け日本政府と連携してまいります。

 ありがとうございました。