ケネディ大使、長崎市で地元の高校生と懇談、長崎くんちを観覧

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2016年10月7日

 キャロライン・ケネディ駐日米国大使は、10月7日、長崎市内で長崎県立長崎東高等学校の生徒と懇談し、長崎くんちを観覧した。それに先立ち、大島造船所で船の命名式に参加したほか、米海軍佐世保基地に駐留する米軍兵士たちと懇談した。

 長崎東高等学校では、生徒たちが取り組んでいる平和、国際医療および環境保護を推進するプロジェクトについて説明を受けた。ケネディ大使は、同校の生徒たちに米国留学を勧め、米国大使館が米国の高等教育機関に留学経験を持つ日本人と協力して新たに立ち上げたビデオプロジェクト「A Broader View ―人生を変えるアメリカ留学―」について説明した。このプロジェクトのウェブサイトでは、安倍晋三首相をはじめ、米国での留学・生活経験がある日本人の、示唆に富む体験談を紹介している。大使は生徒たちに「過去70年にわたり、米国人と日本人は、友情、尊敬、そして緊密な連携を基盤に同盟関係を築いてきました。私たちは、日本の若い世代の人たちに、米国への留学・生活を通じて視野を広げてほしいと考えています」と伝えた。

 ケネディ大使は、長崎市の田上(富久)市長の招待を受け、長崎くんちを観覧した。大使は「長崎の豊かな歴史、文化および多様性を長年にわたって祝ってきた祭事にお招きいただき、光栄に存じます。長崎は何世紀もの間、外国文化の日本への玄関口でした。長崎県を訪問するたびに、この地が持つ、開かれた、活気ある気質に感銘を受けてきました」と述べ、「多くの米国人、日本人の方々から、一度はくんちを見るべきと言われてきましたが、今夜拝見したお祭りは評判どおりでした。日本文化の歴史を体現した、活力に溢れたこの行事が、なぜ380年以上も継承されてきたかが、よくわかりました」と続けた。

 「駐日大使として長崎を幾度も訪問させていただき、田上市長、中村(法道)長崎県知事と懇意にさせていただくようになりました。長崎平和公園や原爆資料館への訪問や平和祈念式典に参列した経験は、決して忘れることはありません。同時に、田上市長からは、長崎の歴史や文化、人々のいろいろな側面について、より深く学んでみてはどうかと勧められていました。今回の訪問で、それを実現できたことをうれしく思います」